先日も新幹線での移動前にゴルゴ13を買った。
収集している訳ではなく読んだらその場で捨てるのだが、ここ10年で100冊は購入している。
生まれる前から発刊され続けてる訳で、もはや新刊が出ない方が違和感を感じるほど日常に溶け込んでいる。
逆に20巻辺りまで毎巻収集し当時熱を帯びながら読んでいた「頭文字D」は、ここ5〜6年続きを読んでいない。
「こち亀」、「ゴルゴ13」など一話完結型、「島耕作」、「はじめの一歩」のようなほぼリアルタイムでの日常を描いていく作品に長編マンガは多い。
だが常に盛り上がりが必要な頭文字Dのようなジャンルの長編となると、必ずマンネリという壁が現れるのだ。
長編マンガの鬼門は20巻にあり!という仮説を立ててみた。
人が飽きを感じ離れていってしまうのは、20巻周辺。言いかえれば惰性で読めるのは20巻が限界という事だ。
まず過去の長編物には圧倒的に
少年マンガが多く、
少女マンガは20巻の壁を越えられない傾向がある点に注目したい。
その要因として第一に少女マンガには少年誌のような週刊誌の少なさがあげられる。月刊誌となると年に発行できる巻数はせいぜい2巻ほどになる(週刊誌は3〜5冊)。20巻発行するのに10年要する計算になる。マンネリ以前に少女が大人の階段をのぼるには十分な年月を要してしまうのだ。そうなると「パタリロ」「ちびまる子ちゃん」のように少女マンガでも世代を問わず読まれるマンガに限られてくる。
そしてなによりストーリを最高潮を維持しながら継続する難しさにつきるだろう。
この時代のメジャーな長編マンガで20巻辺りを調べてみると、それぞれ大きな節目となっておりそこで物語を終了することも出来た事がわかる ・・・はず
「
SLAM DUNK 全31巻」 桜木がスラムダンクを決め、インターハイ出場決定(
20巻)→インターハイ編へ
「
ドラゴンボール 全42巻」 ベジータを倒しサイヤ人編が終了(
21巻) →フリーザ編へ
「
キン肉マン 全36巻」 夢の超人タッグ編(
23巻) → キン肉星王位争奪編へ
「
キャプテン翼 全37巻」 中学生全国大会終了(
26巻) →全日本ジュニアユース編へ
意気揚揚と調べられたのは最初だけで、キン肉マンの説目23巻で「20巻が鬼門」が早くもブレつつごまかせる範囲と突き進むも、キャプテン翼の説目26巻の結果に軽い舌打ちが出てしまった事を正直に告白する。学者のデータ改ざんしてしまう気持ちを理解しつつ、見事に出鼻をくじかれたが先に進みたい。
「
北斗の拳 全27巻」

ケンシロウの怒りが読者を焚きつける作風で16巻にてラオウを倒し最高潮を迎えた。ここから盛り返すのはかなりの至難であっただろうが、それでもファルコンから修羅の国への流れはとても興奮した記憶がある。そう、この修羅の国突入期が20巻なのだ。
それ以後はルーツ編となりケンシロウの兄のヒョウや、ラオウの実兄カイオウ、極めつけは息子まで現れ、見事な後づけ設定にその後のストーリーはあまり記憶にない。ついにはケンシロウの記憶喪失との展開に来るとこまで来たかという思いは編集長にもあったのか、目前に迫った最終話への序章であった事を知ることとなった。
しかしながら、リンとバッドの成長という裏テーマがあり、ラオウ編以降の物語に根付けし最終話で見事花を咲かせる事となった。逆にいえばこの要素があったから27巻までもったといえる。
マンネリなど気にせずそのスタイルを突き通す結果どうなるかを教えてもらった作品は「
魁!!男塾」で間違いないだろう。
魁!!男塾 (第1巻)
一試合が死ぬか殺すかの大勝負にて、当初4対4でもかなりの年数を必要としたのに「天挑五輪大武會編」で
16対16のトーナメント方式と告げられた時は子供ながらに出口が見えないとはこういうことかと理解しました。
でもそこはさすがに宮下 あきら 先生である
(*注2)。 Jが一人で16人突破したり、伊達が10人抜きをしたりとスーパーマリオのドカン並の見事なショートカットぶりをみせてくれた。それでもこの「天挑五輪大武會編」は11巻〜28巻まで続き、その直後により広大なバトル「七牙冥界闘編」に突入した際に、後のマンガ史に刻まれる事は間違いないであろう劇的な打ち切り劇をみることとなります。ここでやっとバトル路線は厳しいと気づいたのか最終的に初期のギャグ路線に戻り、まさかの松尾と田沢に再びスポットをあてるという荒業をみせてもらいました。
来たるべきマンネリは避けられないというなら逆に・・ という発想で開き直ったマンガもある
「
BE-BOP-HIGHSCHOOL 全48巻」(1983〜2003)
このマンガ10巻までは北高、立花、城東工業を舞台とした地元制圧期で、10巻〜20巻にかけカメマン、ガチャピン、パクなどの白山高、天保高といった郊外遠征期と、
ヒロシとトオルが他人とケンカしながら交流を深めていく不良マンガの王道ストーリであった。しかし、突如大きな転機が訪れる
ヒロシに彼女が出来たのだ。トオルはモテキャラ、ヒロシは毎度彼女が出来ない。そのうっぷんで喧嘩。この黄金設定を突如破棄してしまったのだ。
このDNAをイジった事により遺伝子は大きく書き換えられ、バイオレンス指数は一気にさがりラブコメに転換する時期がしばらく続き、25巻以降は完全なギャグ路線へと変更し、そのまま10年間最終話までいってしまったのだ。しかもギャク路線は
体育館裏でタバコ ←→ 亀ノ頭公園で誰かに遭遇
主にこの2シーンの繰り返しのみという思い切った手法で、より世界を狭くすることでさらなるマンネリ化をあえて狙ったのかもしれません。マンネリも突き通し続ければそれがスタイルになりますからね。その意図はわかりませんが、作者のきうち氏はサザンばりの自由なスタイルで、幾度かの休載を繰り返し、最後の無期限休載からそのまま未完のまま終了します。さきほどの黄金設定の破棄やキンタロウを突如鬼畜キャラに変貌させたりと
(*注1)、いろんな意味で最後まで読者を裏切ってきたと思います。
兄の木内一雅氏の作品「代紋TAKE2 全62巻」でもわかる通り、連載15年続いた本格的なヤクザの抗争劇が実は子供のファミコンゲームだったという衝撃のオチだったように、マンネリ打破には裏切りの連続が必要だと教えてくれます。
近年ではカイジ、バキのようにこの節目となる20巻付近で「○○○編」と題して、再度1巻から始める事で間延びを避ける傾向がある。これは地味ながらとても有効な手段だと思います。読者側にとっても歯抜けせず好きなシリーズだけを購入することが可能だし、作者側にも物語のインフレを防ぐ効果があると思います。
(*1) 均太郎はなぜ消えた? (*2) 魁!宮下あきら塾
- 2008/06/09(月) 22:59:15|
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聖闘士星矢について着地点未定ながら、何か書こうと思う。
真っ先に頭に浮かんだのが、若き日のSMAPがどう考えてもアニメ以外では成立しないであろう
聖闘士星矢を無理やり舞台化してしまった黒歴史だが、
そこをイジるのは、仮面をつけることが義務付けられている女聖闘士が素顔を見られた場合、
「
素顔を見た人間を殺すか、その人間を愛する」の無茶掟を受け入れるぐらいの覚悟をもって書かなければ、
日本3大タブーである菊・菱・鶴に並ぶあの組織に消されかねないので止めておく。
聖闘士星矢で一番記憶にあるのはなんといっても
黄金聖闘士(ゴールドセイント)編ではないだろうか。
聖域の十二宮を守護する12人の黄金聖闘士倒しながら頂上を目指すというもの。
それぞれの星座を守護する黄金聖闘士の名も
牡牛座のアルデバラン
獅子座のアイオリア
乙女座のシャカ
魚座のアフロディーテ
双子座のカノン
など
神話を連想させる品格ある名ばかりであった。
当時小学生だった少年たちは自分の星座の黄金聖闘士の登場を心待ちにしたものだった。
そしてハズレクジのない品位に溢れる黄金聖闘士達の登場も残りわずかとなり、
ついにわたしの星座である
かに座がやってきたのだがジャンプを買い唖然とした。
かに座 デスマスク おお・・
品位あるギリシアの神話の名の流れを急遽遮った、悪意に満ち溢れた
デスマスクというその名。
そして黄金聖闘士のコンセプトである
愛と慈悲にかけ離れたそのにくまれそうなNEW FACE
ど・・どうした? 前後の流れは?
そうか、そうか・・
キャラがすべての少年漫画で、12人もいれば悪役も一人は必要だよな・・
しかし、このデスマスクはcoolでニヒルな悪キャラなんかじゃない。
どう考えても外道!ただの外道!クサレ外道!
この時の車田正美が自暴自棄にあったとしか思えない捨てキャラぶりであった
全国に数百万いるかに座の少年少女はあっけにとられたのだ。
なんだろう・・
がっかりではしっくりこず、憤りよりも強いこの気持ち・・
ああ!長渕の言葉を借りるなら
心をなじられちまったが一番的確な表現だ。
なかなか小学生で心がなじられる経験はそうあるもんじゃない。
大人になった今でも朝の星座占いにイラつくのは、たぶんこのせいだ。
乙女座、さそり座などに比べ、かに座と人に言うのになぜか卑屈に感じるのもこのせいだ。
車田正美は全国のかに座に謝るべきだ。
- 2007/07/19(木) 21:20:34|
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ビー・バップ・ハイスクール のデブキャラ
大前均太郎 (きんたろう) 通称:キン
映画 「高校与太郎狂騒曲」 (1987年)より を覚えているだろうか?
20年にも渡って長期連載される舞台となった愛徳高校の主要登場人物での一人である。いや、
あったが正しい表記だ。後輩ながら腕っ節の強さでヒロシ・トオルの危機を幾度も救ってきた。
しかしこの均太郎(きんたろう) は初期の頃からの中心メンバーでありながら、中途で信じられないほどの鬼畜へと変貌し、突如退学処分となってこの漫画から消えていったのだ。
それも前フリ・伏線なしのたった一話で変貌する、異例すぎる解任劇だった。
もう忘れた方の為にこの時の話を簡単に説明すると、キンは他校の生徒をかつあげしそれが学校にバレる。停学を免れるため先輩のノブオが土下座し一時は処分を免れるが、反省もなくまた同じ相手にかつあげを繰り返し、結局退学処分が決定した。ノブオの顔をつぶした事をトオル達に攻められると悪態をつきながら、去り際に「気つけてください。俺みたいなヤツがヤクザになりますから・・」と信じられない捨てセリフをはき、全員をドン引きさせ、このマンガから消えていったのだ。
(コミック15巻 「小悪党放薄物語」より) その悪ぶりも派手さもなければ、伏線も裏事情もない。
読者になんともいえぬ後味の悪さのみ残して本当に消えていったのだ。
派手なストーリーありきの青年誌とは思えぬ、異例の展開だったのだ。
一体何があったのか?
この当時ささやかれていたウワサは、ビー・バップ・ハイスクールの主要登場人物は、作者のきうちかずひろ氏の身近にいる実在する知人がモデルだと本人も公言している。そしてこの均太郎のモデルとなった知人が、プライベートできうち氏に信じられない裏切り行為を働き、それに激怒したきうち氏が、突如、均太郎を外道キャラに変え、絶縁の意味をこめてこの話を書いたのだという。これは、あくまでもウワサだ。
この本当の理由をきうち氏自らインタビューで語っており、この均太郎の解任劇の真実を知ることが、このマンガの本質を知ることに繋がるのだ。
----ジュンやシンペーと比べ、均太郎は登場回数が少なかったですね?
きうち氏 「ジュンとシンペーといえば、ミニ、ヒロシ&トオルなんですよ。そうすると均太郎がどういうキャラかわからなくなる。わからないから、どんな話にもいまいち絡みずらい。じゃあ特別好きなキャラじゃないから消してしまおうと(笑)」
ーそれで退学に?
「ええ、派手な事件を起こしてとか、みんなに憎まれながらじゃなくて、現実にありえるイヤ〜な消え方っていうのをやってみようと思ったんですよ。その結果がことさらセコい事を繰り返して退学になるあのエピソードだったんですよ。
実際問題として現実にはいるんですよ。ああいうタチの悪い不良というのが。そうしたダークサイドに触れてみようと。ただ、「BE-BOP〜」のキャラはしょせんみんなに愛されてなんぼのキャラだから、そこまで悪質な一面をみせたらもう排除するしかないんですよ。もう世界観が違うわけですから」
(引用元 「俺たちの好きなBE-BOP-HIGHSCHOOL」(宝島社)より)
このマンガのすごいところはここにつきる。
ガキの頃からの付き合いの長い友達でも思春期の過程で、どうしようもない腐りきった小悪党になるものが、一人ぐらい出てくるものである。半ズボン姿の昔の無邪気な顔を知っているだけに、知らぬ間に手の届かぬ外道へと変わったことへの後味の悪さはずっと残り、誰もが大人になる過程でで経験する道なのだ。このリアルさの追求がこのマンガの魅力といえると思う。
その他にも「BE-BOP〜」には名前だけ出てきて、最後まで登場しなかった人物が何人もいるのがまた興味深い。通常のマンガでは前フリをしておいて登場させないなんてありえない。しかし、皆さんの昔を思い出してもらえば○○中学の○○と派手なウワサと共に名前を聞くも、現在に至るまでお目にかかっていない人物はいないだろうか? この年頃の話は、誇張しながら伝わっていくもので、実在するのも怪しいこともある。
そしてこのマンガの最大の謎だった高校が通称:ヤクザ養成所の
戸塚水産高校である。かなり初期から登場してくる学校だが、ネコ次ヘビ次の登場のみで、結局最後まで戸塚No1の岸直樹はほとんど登場しなかった。これについても興味深いインタビューがあった。
ーあまり出てこなかったキャラクターや学校がありますが、なにか理由があるんですか?戸塚水産とか。
「簡単に言うとすべてを明らかにしたくなかったんですよね。実際、僕の地元にも水産高校あったんだけど、そこにはいろんな高校を退学したヤツの集まりとウワサだった。でも実際はほとんど見た事なくて、ずっとなんとなく怖いというイメージだけがあった。戸塚水産もなんとなくヤバイという雰囲気を漂わせておきたかった。
田舎にとって駅をひとつ超えるとそこは別世界なのである。
城東工業高校を「与太高」、立花商業を「寺小屋」と呼んでいたように、勝手なイメージでその学校の愛称をつけ、結局そのウワサ通りの学校だったかは知ることなく、学生生活は終わるのです。
すべてを明らかにせず、ボカす部分をあえてつくるとは他の不良マンガにない独自のものだと思う。実際このマンガの主要メンバーの家族構成は、50巻も出ながら全く不明である。喧嘩だって全面戦争になる前にスカして終わることが多い。暴走族は一切出てこない。ヒロシ、トオルは最強のキャラではない。
こういった不必要な部分を排除し、盛り上がらなくとも無理のない現実的な設定がよりリアルに繋がり、このマンガが長年愛読されてきた理由にも繋がっているのです。
まぁでも、均太郎が消された理由は、モデルとなった知人への個人的な仕返しも、実は半分はあったんじゃないかと思っています。
この作者の人間臭さも、これまたリアルという事で(笑)
- 2007/06/26(火) 23:28:33|
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キン肉マンの連載当初が、完全なギャグマンガであった事は誰もが知る事だと思います。
そこで登場する様々な超人達は、主に小学生を中心とした読者からの投稿によるもので、初期のギャグ編では小学生の豊かな発想からさまざまな愉快な超人が生まれた。
その後、少年誌の宿命ともいえる流れで、ドラゴンボールが天下一武道会へ、男塾が驚邏大四凶殺編へと流れていったように、キン肉マンも本格的なバトル漫画へと変換していかなければならない時期があった。中期から連載終了までのプロレス系格闘路線に変更してからは、ギャグめいたものはほとんど出てきません。

上の図に簡単にまとめたようにギャグ編とバトル編では当然扱われる超人も大きく変わってくる。
ちょうどこのシリアス格闘路線にシフトしていく話が、ミート君がバッファローマンにバラバラにされてしまう「七人の悪魔超人」シリーズである。このシーリズでキン肉マンは読者アンケート1位を取りその人気を不動のものとした。
ずっと覆面姿であった七人の悪魔超人がその姿を見せた時に、後にファンの間で物議をかもしだすあの超人は現われた。
(キン肉マン コミック10巻「七人の悪魔超人編」より)バッファローマン、ブラックホール、アトランティス、スプリングマンといった正義超人達を苦しめた面子を差し置いて、その超人はど真ん中に現われた。
仮にケツ超人と名づけておこう。
顔にお尻があるという、便器マンやカレクックも真っ青な恐ろしく低次元な幼稚園レベルなみの超人である。
つっこみどころ満載なデザインだが、ひとつどうしても言いたいのが悪魔超人なのに憎めない
その純粋過ぎる目である(笑)

ゆでたまご先生は後にこの段階でまだ7人も超人が固まっておらず、即興で作った超人と語っており、その正式名も
プリプリマンだったというから予想を裏切らない完成度の低さである。
この超人は本編で極悪な悪魔超人7人の一人と紹介されながら、このヒトコマでしか登場せず、それがマニアの間で最強超人説などさまざまな憶測を呼ぶこととなった。
わたしは、ゆでたまご先生がとりあえず誌面上に出してしまった手前、このプリプリマン相手にシリアスに戦う場面を担当者も交えてあらゆる角度で検討したと思うんですよ。でも、どう考えてもこのプリプリマンの必殺技ってシモ中心になっちゃっいますよね(笑)もうギャグ路線に戻る事も出来ず、無かったことにするしかなかったのでしょう。
この全てにおいて完成度が最低だったと言わざるをえないプリプリマンですが、後に数ある超人の中でもファンの間で一番有名な超人になってしまうとはなんとも皮肉な話だと思います。
- 2007/05/11(金) 21:45:56|
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「魁!!男塾」における数々の奇想天外なアイディアとそれに伴う矛盾は、作者である宮下あきら先生を知る事によって、より作品の深みが増します。宮下先生のインタビューから一部抜粋して、先生の魅力を紹介させてもらいます。
<初期の頃について>--男塾といえば、なんといっても江田島塾長なんですが、こういったオヤジしかいない!って感じだったのでしょうか?
(宮下) あの感じ、なんだか右翼の塾長って感じするよね(笑) オレは特殊な集団が好きなんだよね。相撲部屋とか、自衛隊とか、応援団とか、ちょと封建的な感じの集団が。
--男塾という設定自体にインパクトありましたよね。硬派な野郎どもの集まりで、時代錯誤な根性主義を振りかざすという・・。賛否両論あったのでは?
(宮下)
右翼から脅しの電話があったね(笑) 最初の方で街頭でふんどしを売る回があったんだけど、あれがそっち方面刺激しちゃったみたいで。右翼が好きそうな古めかしい言葉使ってたんだよね。

コミック第一巻 「特撮!江田島物語」より--最初のギャク中心から、だんだんバトル中心の内容になって・・?
(宮下)あれは他の漫画の影響もあったけどね。バトルって人気取りやすいじゃない。
--で、驚羅大四凶殺から大威揮八連覇と、戦いの舞台が広がっていって、いろんなキャラクターが登場するわけなんですが・・
(宮下)顔が似ちゃうんだよね。かなりの人数いたからね。


左 飛燕(ひえん) 右 紫蘭(しらん)
--キャラクターに関してはファンの反響は大きかったんじゃないですか?
(宮下)キン肉マンの超人みたいなのを送ってくるのがいた(笑)
<民明書房刊について>--技の名前とか異様に難しい漢字が使われたりしてますが、あれはいろいろ調べたんですか?
(宮下)あれはネームの段階では○○ってなってて原稿仕上げる直前になって、漢和辞典から使えそうな漢字を羅列してただけなんだよね。それで、写植屋が困っちゃってさぁ。
--民明書房とかの解説コーナーはもっともらしいつくりになってますが、あれは色々と調べられたのですか?
(宮下)エセ科学的なもっともらしさがないと、面白くないからね。「こんなことあるわけねえだろう」「いや、本当かも」っていう、絶妙な境目がミソなんだよね
--読者の間では(民明書房の真偽が)論争になってましたが?
(宮下)大人でもいるんだよ。マジメにな抗議をするヤツが。ゴルフの発祥が中国の「呉竜府(ごりゅふ)」ってヤツから始まったって描いたの。そしたら大人の読者からマジな電話が掛かってきてさ、「
ゴルフの起源はイギリスです」だってさ(笑)

<原稿の仕上げについて>--原稿は何日ぐらいで書き上げていたのですか?
(宮下)まぁ、20ページを3日ぐらいじゃない?今も週刊誌だけど早いよ。
2日ぐらい。
ネームやらないでいきなり描くから。
(注釈)ネームとは、原稿に入る前のストーリーやコマ割り、セリフなどを決める絵コンテの様なもの。通常の漫画家はここに一番時間をかける。-- 2日? 描き始めるとガァーと描いちゃう方ですか?
(宮下) そうそう。
その方がアドリブ的なおもしろさがあるんだよね。その回の「技」が決まると、だいたい話できちゃんだよね(笑) それに「友情」「根性」を混ぜ合わせて、ちょと「泣き」を振りかけて。
--打ち合わせは白熱されたんですか?
(宮下) うーん。
そうでもねえな(笑)
男塾の数々の矛盾や後付けが何故起きたかわかった気がします(笑)
宮下先生の決して読者に媚びる事無く、我が道を突き進むその姿は、第1話に出てくるどんな障害物があっても決して曲がる事の許されない「男塾名物 直進行軍」で既に宮下先生の意思表示が成されていたのかと思ってしまいます。
参考文献:
- 2007/04/24(火) 22:05:42|
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世界一の大金持ちであるビル・ゲイツの総資産は
5兆7260億円だと言われている。
全盛期には12兆円あったとも言われ、その額は計り知れない。国内だと孫正義の総資産5000億円などがあげられる。
マンガ界での究極の金持ちになると誰になるだろうか?
小学生並みの次元の話ですが、私の知っているマンガの範囲内でマジメに考察してみます。
<庶民的な金持ち>ちびまるこちゃんの花輪くん
キテレツのトンガリ
ドラえもんのスネオ
ハイスクール奇面組の若人蘭
カメレオンの松岡英二
特攻の拓の天羽セロニアス時貞
どのマンガにも一人は存在する現実でも近場にいそうな金持ちがモデルになっている。
<世界有数の金持ち>白鳥麗子
ドラゴンボールのブルマ
グラップラー刃牙の徳川光成
カイジ 兵藤和尊
男塾 藤堂兵衛
マンダム親子のマンダム金田
決して近所にいる金持ちとは違い、国で数人しかいないであろう規模の金持ち
<金の支出が激しい金持ち?>ゴルゴ13
ルパン3世
ブラックジャック
ゴルゴ13は莫大な預金を持っていると予想されるが、国連に200億ドル(2兆円)を突然寄付したりと金への執着はあまりみせない。ブラックジャックも同様高額な報酬を要求するが、相手の決意の度量を測るためのことが多く、その金の使い道は寄付したり捨ててみたりと大雑把である。
<マンガに登場する架空の巨大財閥>スピードワゴン財団 (ジョジョの奇妙な冒険)
ヨツバグループ (デスノート)
カプセルコーポレーション(ドラゴンボール)
秋元財閥 (こち亀)
藤堂財閥 (魁!!男塾)
徳川財団 (グラップラー刃牙/バキ)
大河原財閥 (花より男子)
オルガン財閥 (パタリロ!)
グラード財団 (聖闘士星矢)
剣菱財閥 (有閑倶楽部)
そんな金持ちキャラの中でも群を抜いているであろう5人を取り上げたい
こち亀の
中川 圭一
世界有数の大富豪・中川財閥の御曹子であり、1秒に1億稼ぐと言われる中川コンツェルンの持ち株会社で社長を兼務する。日本でこの企業に対抗できるのは、秋本麗子の両親が経営するグループ「マリイ・ローラン」(年商7兆円)であると言われている。
中川グループの発展は世界経済の発展と同じともいわれ、90年のバブルは中川の「土地を買おう」の一言で始まったとされる。

「中川や麗子は金持ちなのになんで派出所に勤務してるの?」との素朴な質問は、「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」と同様、今後も子供達の間の定番の質問となるでしょう。
うる星やつら
面堂終太郎 
・私設軍隊をも持つ面堂財閥の跡取り息子
・本人曰く「たかだか資産5兆円」らしい。
・初登場もヘリコプターで高校へ転校してきた。
・通学方法も車は当然、戦車、戦闘機通学も許可されている。
ラッキーマン
不細工です代
・埼玉の2/3、長野の1/4、その他合わせて日本の1/5は不細工家の敷地
・アメリカ軍より強い300万人の私設軍隊を持っている。
・描いた絵は50億、作った壷は30億とあらゆる才能を持ち合わせ、その外見を除けばパーフェクトである。
御坊茶魔 
・耳には砂金、鼻には黒真珠、歯にはダイヤモンド、ヘソにはエメラルド、尻には金塊と
総額時価三億円相当を詰めている。
・毎月のこづかいが1500万しかないとしょぼくれる。
・トイレットペーパーが万札
・その他エピソードは多数
パタリロ
・その経済力と政治力で、世界経済・政治をコントロールできる
・掘り尽くせぬほど無尽蔵なダイアモンド鉱山を持ち、そんな国土を丸ごと持っている
・世界中の王家、名家に閨閥がある
(コメント頂いた分、追加させてもらいました。ありがとうございます)
金持ち度合いは作者のさじ加減ひとつでどうとでも変えれるわけで、その総資産が重要ではなく、
いかにその金持ちキャラをネタに本作に貢献出来ているかが金持ちキャラとしては最も重要なのです。
そういった意味でやはりそのエピソードの多さから「おぼっちゃま君」と「中川圭一」に一票入れたいと思います。
- 2007/04/18(水) 21:15:45|
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今回扱うネタはもしかしたら周知の事実なのかもしれませんが、私は先日知ったばかりで、
X JAPANのプロフィール欄の血液型が「
X型」だった以来のインパクトだったので、
鮮度はありませんが記事にさせてもらいます。
その昔、週刊少年ジャンプ黄金期の巻末に
ジャンプ放送局という読者投稿型のページがあった。

小学生の頃、笑いのセンスが他の子よりも長けていると信じ切っていた私は、このコーナーに幾度となく練りに練ったネタを投稿したが、一度も掲載される事はなく全国区という壁の厚さを知り、その常連組のレベルの高さに、その後2度と筆を持つことはなかった。
今でもつわものの常連の名前は覚えている。
「錯乱坊主」 はTOP10入りの常連で、この名前をみない週の方が少なかった。
「岡田です!」 はイラスト掲載率が高く、女性ながら優勝を果たした唯一の職人であった。
そのジャンプ放送室の常連の中でも、一番メジャーなハガキ職人といえば
「
竜王は生きていた」
ではないだろうか。
数ある掲載ネタの中でも、思わず笑ってしまうネタに目をやるとこのペンネームがあった。彼がここまで記憶に残っている理由は、1レースでは最高点となる125点を叩き出したり、唯一、連続優勝を達成したことなどがあげられる。
そして、何より記憶に残る戦士となる理由は、この当時、掲載競争率も含め全国で一番レベルが高かったであろう「ジャンプ放送局」において「竜王は生きていた」は、
当時まだ小学生でありながら優勝してしまったのだ。後にわかった事だが年齢も私とほぼ同じで(1976年生まれ)、半ズボンで庭で遊んでいる頃にあのレベルのネタを投稿していたとはなんとも驚きである。どうやら父親がコピーライターで、テレビなどはほとんど見せてもらえず、ジャンプに投稿するネタをプロである父親のチェックを受けながら、毎日10本書かされるという英才教育を受けて育ったようだ。
そのあまりの強さに彼の名前をもじり、「竜王は強かった」「竜王は屁をこいた」や、「竜王」+「誕生日の数字」で「竜王521007」、「竜王521219」など彼を慕って勝手に結成された
竜王軍団なるものもあったと記憶している。
ハガキ職人はその天性の才能を活かし、構成作家になるケースが多い。秋元康はラジオのハガキ職人時代にその才能を見出されて、後に成功した最も有名な作家だろう。また、そのまま芸人になったケースもある。
レギュラーのあるあるネタは、「となりのオヤジのイヌ逃がす!」や、「リハでふざけてケガをする!」などの一言ネタに、ラジオ向けのハガキ職人臭を感じずにはいられなかったが、やはりネタを考えている松本の方が、雨上がり決死隊、バッファロー吾郎のラジオ番組で、「焼肉パンチ」とのラジオネームで投稿常連だったという経歴を持っていた。
その後、「竜王は生きていた」はハガキ職人の天職ともいえる放送作家の道に進み、
北本かつらというペンネームで、「トリビアの泉」「やりすぎコージー」「くりぃむナントカ」等を手がける人気放送作家になっていた。
月に行ったアポロのコンピュータの性能は
スーパーファミコンの性能と同じである
この有名なトリビアを考えたのは「竜王が生きていた」氏らしく、この真偽はとりあえず置いておいて、その人を吸い付ける着眼点と表現力には往年の力を感じさせられた。どうやら、知らないうちに「竜王が生きていた」ワールドをブラウン管を通して大人になっても楽しませてもらっていたようだ。
そして昨年、芸人のだいたひかると結婚したという人気放送作家とは、この「竜王は生きていた」だったいうのだ。だいたの毒のある一言ネタは「竜王は生きていた」のスパイスが加わっているのかと思うとなんとも興味深いネタに思えてきた。しかし、残念ながら今年の1月に既に離婚していたみたいだ。

→

(北本かつら氏)
優勝して紙面に登場した際、柴田恭兵のようなサングラスを着用して登場し、そのHNから勝手に左のような荒々しいイメージを持っていたが、実際の竜王が生きていた(北本かつら氏)はとてもお茶目な方だった。
ともかく、かつての伝説の投稿戦士は間違いなく現世に生きていた。
- 2007/04/10(火) 20:14:53|
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ホラー、サスペンス映画にて中途半端なとどめで、最後にもう一度だけ復活させて驚かせるのは一種の定石である。
私の主観になってしまうが恐怖物が人間であるサスペンスものだと、銃火器類で首より下を数発打たれるのは復活フラグ成立だ。
逆に頭を打ち抜かれるとそれで完全な死亡フラグとなる。
スプラッターものになると完全な死亡フラグを成立させるのはとても困難だが、基本は首を切られる、燃やされる、爆発するなどの傾向がみられる。
こういったある程度の生死の基準があり、それをある程度把握しているから心構えも出来るのである。
マンガ界でもその死亡の基準が個々の作品ごとで異なりつつも、ある程度のマンガ界の暗黙のルールというのは存在すると思われる。
黄金期ジャンプでその暗黙のルールを破ったと真っ先に思い浮かぶのは、ドラゴンボールのフリーザである。
体を横に真っ二つにされた後に、ゴクウの攻撃で完全に溶けただろうという描写がなされながら、その数週間後には復活することとなる。
しかし、この復活はトランクスに細切れにされる前フリとなっており、この半ば無茶な復活も多少は理解できる。
読者を完全に裏切った形の復活といえば、「魁!! 男塾」の藤堂兵衛である。
彼は剣桃太郎に
縦に真っ二つにされ、しかも切られたのが戦闘機上でそこから真っ二つに別れた体が数千メートル下の海に落下するという完全な死亡フラグ成立したものだったが、ありえない復活をすることとなる。

忘れてならないのが前述のフリーザとは違い、藤堂兵衛は普通の人間である。
ありえない復活の経緯について藤堂は
「落下していく海面には現代科学の粋を究めた
医療施設と世界最高の医師団を乗せた原子力潜水艦が待機しておった」
いくら小学生相手とはいえ、これだけ見事な後付をされると読んでいるこちらの顔が赤くなる。
このマンガに死亡という描写は全くの無意味なのかと思ってしまう。
男塾三号生筆頭でもある
大豪院邪鬼(だいごういんじゃぎ)の最後を皆さん覚えているだろうか?
自らの技により白骨化して自決するという凄まじい最期であった。

以前「
その時フラグは立つ!」で書いたように逆に生存フラグとなる、
王大人が「死亡確認!」を宣言する もさすがにこの時ばかりは出てこない

暗黙のルールをことごとく破ってきた作品だけに、白骨化までした大豪院邪鬼が復活するのではないかと、
期待と不安が入り混じりながらジャンプを読んでいたが、連載終了までの間に復活する事はなかった。
子供心にホっとしたものだったが・・
しかし!
連載終了後、今度はプレイボーイで男塾のキャラが登場する「天より高く」を連載し、
そこで大豪院邪鬼は防衛庁長官として復活してます。( ´Д` )
やはりこの男塾において死亡という言葉は全く無意味なものだったようです。
余談ですが、何もかもが規格外だった大豪院邪鬼の初期の登場時、
ガンダム及び奈良の大仏並の大きさで描かれていた事はご記憶じゃないかと思います。

作者の言い分としては、
威圧感で大きく感じていたという事らしいです。

しかし、この男5人でビール瓶を運ぶこのコマは、言い逃れのしようが無いのではないでしょうか。
- 2007/02/11(日) 21:52:52|
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ヤングマガジンにて1999年〜2003年連載されていた青年誌としては異色作ともいえる、
安野モヨコ氏作の「花とみつばち」

気づけば男くさい他のどの連載よりも「花とみつばち」を読む事が楽しみになっていた。
そこに出てくる
長沢ちゃんという女子キャラがいる。
長沢ちゃんとは女子界でも一番多数帯に属する
中堅クラスの女子。
目立たないけど結構男関係激しい、でもギャルにはなりきれない、 ちょっとダサ目の女子で、
顔も普通。地味で目立たない存在だが、
そんな自分をよく心得ている。
だからこそ男を虜とする恐ろしい必殺技をいくつも持ち合わせているのだ。
長沢ちゃんスマイル

ポイントは何の脈絡なく急に繰り出される点である。
女の子に免疫のない男子はこの一発で勘違いをしてしまう。
かわいい私アピール

もちろんネコを見る事が目的ではなく、「こんなネコが好きなかわいい私を見て」が本当の目的である。
そのキャラによって自分のキャラを周囲にアピールするする事ができるからだ。
数々の小技

「ニコラス・ケイジ」をニコラス刑事と思い込んでいたという、天然ボケを装う技など、
手練手管を駆使して男心をもてあそぶ。
正直男の私にはここまでする長沢ちゃんの目的が、いまいち理解が出来なかった。
安野モヨコ氏は同姓ならではの視点で、彼女達の生態の真の目的を教えてくれた。

長沢ちゃんが求めるものは彼氏という存在ではない。
彼女達にとっての男とは
延長自我なのだ。
なので高級ブランドを欲しがるように、彼氏には常にかっこよくなって欲しいのだ。
長沢ちゃんがターゲットにする男は、女に免疫の無さそうな地味男である。
安野モヨコ氏は長沢ちゃんを「こんな女には騙されるな!」との思惑で描いたものの、
男性読者からは「長沢ちゃんかわいい」との声が相次いであきれたという。
女性の支持するようなサクラみたないキャラと、女性には嫌われるが男性に好かれる長沢ちゃん。
いつの時代も同じようなジレンマがあるみたいだ。
過去、
ホットドッグ・プレスでひたすら女性を研究してきた私ですが、長沢ちゃんの生態を知る事が女性を知る一番の近道となりそうです。
- 2007/02/06(火) 21:02:20|
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近年、「リング」や「呪怨」などの和製ホラーが海外でうけている。
しかし、1980年代に人気を博したスプラッターホラー映画に関しては、
ジェイソンやブギーマンなどの洋画に比べ、和製物のスプラッターキャラは何も思い浮かばない。
強烈な殺人キャラは時として熱烈なファンがついたりするものだ。
邦画でも八つ墓村などがんばった作品もあったが、やはり圧倒的な肉体とパワーという点では、
ジェイソンにはどうしても見劣りしてしまう。
そこで私はあるひとりの男を実写化する事を推したい。
一条武丸である。
「狂い屋」の異名を持つ武丸は、数多くの異彩なキャラが登場する特攻の拓でも、
その絶大的なインパクトは別格とも呼べるものであった。
武丸の特徴として一定のダメージを与えると、白目となり、痛覚がなくなる上に攻撃力が倍増、
周囲の生き物を無差別に攻撃するという変身形態をとっている。
変身後は、四谷怪談を彷彿させるほどの怖さを持つ。

ジェイソンには長刀、悪魔のいけにえにはチェーンソーがある様に武丸には現場で放棄されているツルハシが主な武器となっている。果ては大ハンマー、バス停の停留所までも武器として振り回し、ケンカではなく殺しを目的とした道具を使用する。
「殺してしまえって、鼻が疼(うず)くんだよぅ」
「(殴りながら)月が今夜も狂っているぜ ヒャハッぁ」
武丸の放つ独自の珍言は、見るものを惹きつける。
武丸のウラ人気に気づいた作者は、この頃から徐々に武丸の演出方法によりインパクト、より恐怖を求め、
その描写方法も徐々にホラータッチに変わっていった様に思える。


そしてあきらかに絵のタッチが変わってゆく武丸

連載中、様々なホラー要素を詰め込んでいき、最終的な形態としてこの様な描写となっている。

これは
楳図かずおの恐怖劇場の描写である(笑)

私は和製スプラッターの成功のために、是非この男の復活を希望します。
- 2007/02/01(木) 20:51:11|
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