2005年11月16日 00:37
マンガにて新キャラが登場する際に一番重要なのは
いかに読者にそのキャラのインパクトを与えるかだ
ドラゴンボール トランクス初登場
<トランクス登場の一週間前の号の最終コマ>
当時、週1発売のジャンプにてフリーザ編は既に2~3年も続いており
終に倒したと思ったらより強力な父親と一緒に復活
まだ生きていたのか!という驚きよりかはまだこれやるの?というゲンナリした気持ちに読者をさせていた
先週の伏線があり、この足だけで現れた登場人物に
「誰だ?こいつ」と当時の子供達の話題を独占
またこの号は合併号で疑問が解けるまで2週間も待たされたというのも拍車をかけた
当時、600万部を超えていた発行部数に加え
立ち読み数を合わせれば推定三千万人?は読んでいた少年ジャンプ
世界で一番強烈なインパクトを与えたシーンじゃないかと思ってます
今まで保ってきた力関係を一気に崩壊させるのも新キャラをたたせる手法です
今まで最凶最悪であり前田を一番苦しめた「渋谷の鬼塚」が
最後の四天王である「池袋の葛西」に病院送りにされたと
報告をうけるシーン
葛西の顔が分かるのはだいぶ後で、このコマだけで強烈な印象が残ります
主人公以外の人気のキャラというのはとても重要で
そのキャラ見たさに読む人もいるぐらいです。
さきほどの「ろくでなしBLUS」では鬼塚がやられたという言葉のみで
実際にやられたシーンは出さない事でカリスマ性を保ってます
それと真逆で「特攻の拓」では、一番最強だと思われたいた龍也を
無残にやられた姿を出し、強烈なインパクト読書に与えます。
実際この数話後に微妙に保たれていた力関係が一気に崩れ、
最終話を迎えることになります。
このパターンが一番多く使われているのが
「バキ BAKI 」 板垣恵介
だと思います。新キャラをだす度に往年キャラがやられ(例)独歩とか・・独歩とか・・独歩w
また仕返しをする事により力関係を元に戻しの繰り返しで人気を得てます。
そしてさらにもう一歩踏み込み、新キャラ登場時によく使われる
「前振りキャラ」なるものを検証したいと思います。
前振りキャラの絶対条件は
「登場時の段階で一番強いキャラであると読者に思わせる事」です。
読者に前振りキャラ(やられキャラ)とばれると一気に冷める為、そこは漫画家の腕の見せ所です
<初級編>
まず基本パターンをカメレオンで検証
まず今年の1年はタチが悪いのが集っていて、その中でも大物クンがいるという情報。
相当危険な人物で、それは相沢の後輩のウエケンであるというフリのコマ
↓

ウエケンに呼び出された相沢達が屋上に行くと、何故か血まみれのウエケンが・・
↓

ウエケンは前振りキャラで、この後姿の人物を際立たせる役目に終始します。
普通に登場するよりも、遥かにインパクトを与える事が出来ます。
この他にも 「由来 カオル、藤丸 達也、仁村 忍・響、 結城 直人」など主要キャラは
マンガ読んだ方はおわかりの様に、全て前振りキャラを通じて登場してきます。
不良ものマンガの敵キャラは絶対的な強さと恐怖を与えることが使命であり
このカメレオンに限らず加瀬あつし氏の全ての作品によく使われております。
<中級編>
ドラゴンボール 人造人間編
ここでは前振りキャラを連続で使用する場合を検証してみたいと思います。
トランクスが登場時の段階で一番強いキャラであると読者に思わせる役目を全て担ってくれます

←
冷徹非道な19号 20号を、全員でなんとか倒すも
後からやってきたトランクスが「自分の知ってる人造人間とは異なる」と告げるシーン
第一段階の前振りキャラだったという事です もうこの時点で子供の心は鷲掴みですね
↓

←
予想通り17号、18号に全く歯が立たず、絶望感が漂う
そんな彼らも第2段階の前振りでしかないのです。
↓
←
そんな最悪な状態の中、さらに未知数の16号の登場で、より一層絶望感が広がる。
さすがにラスボスだろうと思われた16号もセルを際立たせる前振りキャラに過ぎなかった。
↓
←
長い前振りキャラとの戦いを繰り返して経て、やっと本丸の登場となります。
セルとのバトルは吸収・変身の繰り返しでだいぶダレましたが、
セルが登場するまでの流れは緊張感を持続できており、トランクスのフリと前振りキャラをうまく繰り返し
読者の心をうまく掴んでいたのではないでしょうか。
そこは世界の鳥山明氏で、この手法の使い方を熟知されておられますね。
<応用編>
グラップラー刃牙 ガイア編
最後に前振りキャラを繰り返した後に、最初に戻るという荒技を紹介
自衛隊の5人で編成される最強精鋭部隊の隊長 ガイアを捜す事に
↓
雑魚3人は早々に土に埋められ、最後の2人のどちらかがガイアとなる
↓

ガイアは1人だ思わせていて、実は双子の2人組というオチ
↓

しかしこの双子も前振りキャラで最初に倒した気弱な衛生兵が,
実は二重人格でホンモノのガイアと判明する
ここまでくるといくら注意深く疑ってかかっても読めませんねw
読者はうまく煙に巻かれると、それがきっかけでその作品の虜になる様な気がします。






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