ライブドアブログ移転にともない、アドレス変更となります。


引越し先: http://blog.livedoor.jp/kaiko80s/

新RSS   http://blog.livedoor.jp/kaiko80s/index.rdf


お手数ですが、よろしくお願い致します。

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

失敗は成長する生き物

2006年10月27日 21:04

■ ハインリッヒの法則
労働災害5000件余を統計学的に調べ計算し、「災害」について現れた数値は「1:29:300」であった。その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した(危うく大惨事になる)傷害のない災害が起きてるというもの
Image51.jpg
(図1)ハインリッヒの法則


このハインリッヒの法則はクレームなどでも同様な事が言えて、「1件の重大なクレームの影には、29件の軽微なクレームが潜んでおり、その背景には、300人の不満を持っているが何も言わない顧客がいる。」と言い換えられます。

そしてやっかいなのが組織のリーダーは、失敗は「したくないもの」「起こしてはならないもの」という負のイメージから、隠蔽へと誘惑されます。問題が起きたら即座に「隠蔽しろ!」となる組織は論外だとして、何千人もかかえる企業でなぜ組織単位の隠蔽が発覚し、そして炎上するのか?私の職場で起きた事を例に少し考えてみたいと思います。

今回は終始マジメなお話になってます。
■ 私の店での経験
これはある物販店を管理していた時の話です。そこでは日にかなりの売り上げがあり、一日を4等分してレジのお金の誤差をチェックしていました。その際お金の誤差が500円以上生じると、その原因がわかるまで帰る事はできないという会社のルールがありました。

これが週に2回ぐらいの頻度で発生し、その500円の為にアルバイトをひとりひとり尋問していくわけです。数時間レジに立てば何百人とさばく訳で、なにが原因かを追究するのもとても骨のいる作業でした。

アルバイトをいつまでも拘留する訳にもいかず1時間で帰すのですが、そこから私がレジの防犯ビデオをチェックする作業に入ります。ズーム機能もなければカラーでもない防犯ビデオを店の奥でただただ何時間も見る訳です。これで今まで原因がわかるという事は少ないのですが、これをやるしかないのです。

この作業は徹夜になる事もしばしばあり、とても体力気力を使うもので、そんな事が毎週の様に続いていました。ある日、終電が差し迫った頃にレジ閉めをした際、562円マイナスだと言われました。その日私は風邪をひいており、高熱で何も頭が回らない状況で早く帰りたいの一心で、思わぬ判断ミスをしてしまいます。

「また今日も帰れないのか」と悲しげな表情のアルバイト達が見つめる中、ポケットマネーから100円玉を取り出し、そのレジに入れたのです。この100円をプラスする事によって、原因調査ラインの500円をクリアし帰る事が出来るのです。「今日はこれで補てんするけど、明日必ず原因追及はするからな!」とアルバイトに告げました。一刻も早く家に帰りたい状況と100円という軽さが、超えてはいけないラインを踏ませてしまったのです。

この時点で私が舵をとるこの船は、自分ではわかっていませんでしたが、既に図1の様に水面下に眠る大きな氷山の上を漂流していたのです。

その数ヵ月後、自ら造った氷山の一角に激突する事となりました。バイトの学生が数ヶ月をかけて、店の売上金を盗むという事件が発覚したのです。

警察に被害届を出すこととなったこの事件は、当然会社を通して何故起きたのかという事を徹底追及するのですが、私はこの補填事件を自ら報告する事としました。私が問題解決の為に不正な金を使ったという事が、それが例え100円だとしても、アルバイトからすれば悪い見本となって、この事件は起きてしまったのです。身銭をきって補てんするのと私利私欲の為に金を抜くじゃ私の中では全然違うと思っていたのですが、それぞれの立場で考えると超えてしまった境界線は同じ事だったのです。


■ リーダーに求められるもの
この報告をした際に上司に言われた言葉が今も心に残っています。
リーダーの資質によって失敗は3倍違ってくる

冒頭のハイリッヒの法則同様、労災の専門家が算出した数字で、企業のトップが安全管理に意識して取り組んでいるか否かで、罹災率は3倍違ってくるという事です。

これは規模は違えど私の様な小さな店の中でも言える事だし、仕事のプロジェクトリーダー、先生、親という立場、全てに当てはまる事で人に見られている立場の人間の資質で、それを見ている組織(人間)の失敗は3倍も変わってくるという事です。私はその自覚が足りなかった故に、大きな失敗を誘発する環境を作っていたのです。

常に安全な航海を続けるのはもちろん理想なのですが、失敗というのは必ず起きるものです。船体に傷が付くような事故が起こった際に、運が悪い、しかたないと思うのか、それともその原因を徹底的に追究しそれを確実につぶしていくのか、ここが優秀なリーダーへの別れ道だと思います。


■ 失敗は○○の元?
失敗は「したくないもの」「起こしてはならないもの」という負のイメージから「見たくないも」のは「見えないものに変わる」のです。最初に図1の例を出しの理由は、失敗は負の連鎖を起こし、そして成長していくものだという事を理解して欲しいからです。300件のヒヤリやハットのさらにその下には無数の「潜在的失敗」が眠っているのです。

自分自身の責任を徹底的に追求するというのは言葉では簡単ですが、実際はとても気力のいる作業で、得てして人は運がわるかったと短絡的な思考へと逃げてしまいます。その考えが自分だけじゃなく、組織をも巻き込んで失敗の連鎖を引き起こしている事の自覚が必要です。私は何度も氷山にぶつかってから気づくというリーダーの資質としては失格と言わざるを得ません。

失敗は失敗の元なのか、それとも成功の元になるかはあなたの姿勢によって決まるのです。







コメント

  1. きくりん | URL | -

    >asaさん
    コメントありがとうございます。

    スーパーの様に人が変わる事に誤差を計算するのが確かに理想なのですが、固定のレジというのもが出来る職場と、レジと兼任して違う仕事を平行する仕事があり、後者の場合は何人も入れ替わりになる為に人が変わる事に計算という訳にはなかなかいかないんですね。
    メーカーの方にはがんばってそういう機能を備えたレジを開発して欲しいものです

  2. asa | URL | -

    家の近くのダイエーはおつりが自動販売機みたいにレジからでてました。
    また西鉄ストアではレジで店員が替わるとき、お金の入っている引出しの部分を持ってきて交換してました。一人一人採算性にしていると思います。

    本題の趣旨から沿れますが、レジで店員が替わる時に誤差を計算させるようするのはいけないんでしょうか?

  3. きくりん | URL | -

    konサン
    運転が一番わかりやすいかもしれませんね。ただの一度の運転だとヒヤリで運が良かったと思うのでしょうが、毎日運転となると1/330を毎度くぐるのは難しいですね。


    ぽーく さん
    そーですねー。聞いた事あるような・・無いようなw

  4. ぽーく | URL | -

    いつも思うんですけどヒヤリハットって
    ドラえもんの秘密道具の名前みたいですよね

  5. KON | URL | -

    ハインリッヒの法則は運転にもあてはまりますね。何度もひやりを経験してるのでしが、たしかに運がよかったで終わらしてしまってます。重大な事故をおこしてからでは遅いわけで・・勉強になります

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://sskkyy81.blog4.fc2.com/tb.php/168-6482c4cb
この記事へのトラックバック


最新の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。