2007年03月27日 21:49
このファミスタの独占市場を打破すべく、1987年にジャレコから出たのが
燃えろ!プロ野球
であった。
このゲームは発売前に大ヒットは決まっていたともいえる。
何故なら当時としては異例のとことんリアルを追求したゲーム性にあった。
ファミスタの様にそれまでの三頭身のキャラとは違い、ピッチャー視線の固定カメラアングルながら、一目でわかるクロマティやバースといった選手の描写。また宣伝の方法も巧みで、ファミスタではありえない乱闘シーンをも再現し、発売前ながら野球ファンの心を鷲掴みしていた。
ファミスタ87で苦渋をなめた私は、このゲームを心待ちにしていた。
しかし、その期待とは裏腹に、このゲームには違う意味で度肝をぬかれまくる事となった。
まずタイトル画面からして尋常ではない。

好感度の低い江川卓が、たぶん描きやすかっただけであろう理由でタイトル画面に登場する。
セレクトボタンを押すと首をふるという、これまた常人には理解できない斬新すぎる発想であった。
いざ試合をしてみると最初はそのリアルさに感動するも、相手がファールすると次の球が必ずストライクになるという、今のストライクゾーン問題など吹き飛ばす致命的なバグが発覚する。
また、この時代野球関連の著作権は厳しく、他のゲームは選手名を微妙に変えていたのだが、燃えプロは全て実名として選手を無許可で登場させ、実際の球団・人物とは関係ありませんとの注意書きの暴挙にでる。
そしてこのゲームの伝説の中でなにより有名なのが、4番バッターは、三振orホームランという当たり判定。
俗に言うバントホームラン(バントでも当たればホームラン)は、ここから生まれた。
この理不尽なホームランにうなだれるこのシーンは、このゲームで育った現在の大人たちの心に未だ根深く刻まれている。

後にクソゲーとして名を残す事となる訳だが、当時はこんなゲームでも一生懸命やりこんだものだ。
私はこのゲームをやっていて、バントホームランよりも記憶に残っている事があった。
それは満塁で三振をしてしまうと、よく聴き取れない謎の効果音が流れるのだ。
最初は気にも留めなかったが、2度、3度と聞く内に、信じられない言葉を言っている様に聞こえるのだ。
子供ながらそんな言葉をこのタイミングでまさか言う訳がないと、空耳だったと納得するようにしていた。
それから20年、その謎の効果音が聞き間違いじゃなかった事を、YOUTUBEで知る事となった。
間違いなく、「アホ」と言っている(笑)
ゲームバランスは排除し、阪神ファン暦30年はあろうかという絶妙な言い回しの野次にリアル性を求めたジャレコには、脱帽ものである。
リアルを追求するばかりに、ゲームバランスを失った最もたる例としてこのゲームは後世語り継がれるでしょう
コメント
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八木の足が超~速いんですよね笑
( 2007年08月13日 16:20 )
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たしかバントホームランと双璧をなす裏技に絶対に打てない魔球ってあったような・・・
十字キーをグリグリ回すように押すとバットじゃどうしても振れない所にボールがいくっていうヤツ。
( 2007年04月08日 18:05 )
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たしかノーアウト満塁で4番打者が三振した時
という条件があったと思う。
( 2007年04月08日 14:48 )
h | URL | -
キャッチャーからピッチャーへの返球があったよね
( 2007年03月30日 18:08 )
ほーなー | URL | -
>名球会チームの長嶋茂雄のみが「ミスタG」だったのは
それは単に濁点が一字カウントされるから
(最大の)4文字で「ナガシマ」が入らなかった
ってだけでは?
( 2007年03月30日 02:05 )
cascade | URL | -
続編の88年決定版は完成度はあがってゲームとしてのバランスはよくなったものの、
初代のトンデモさがなくなり少しさみしい気もしましたねw
( 2007年03月28日 00:44 )
kyu-ji | URL | kUr9nKys
まさか、あの実名使用が無許可だったとは…
名球会チームの長嶋茂雄のみが「ミスタG」だったのは
ナベツネへの配慮でしょうか(笑)
7回裏以降のデッドボール→乱闘など、無駄に細かい
裏技(?)に子供心をくすぐられたものです。
ちなみに燃えプロには黒いカセットと赤いカセットの
2種類があったんですよね。
「持ち比べてみると、赤いほうが重い」なんて噂があり
実際持ってみると、確かにその通りだったような…?
( 2007年03月27日 23:40 [Edit] )
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