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ラビットのような臆病さと鈍感力

2007年04月06日 20:59

高所恐怖症が年を重ねる事にひどくなってきている。
自覚があるから自ら高所に出向くことは皆無なはずなのだが、先日テレビで高層ビルの窓拭きに挑戦という企画を見て、収録済みの映像のはずなのに膝の震えが止まらなかった。

この話にはポイントが2点ある。
ひとつは、高所恐怖症は精神科医の手助けが必要な不安障害であるという事です。

高いところに上って地上を見下ろして怖いというのは、人間なら誰しも持ちうる本能でこれを高所恐怖症とは呼びません。高所恐怖症とは地上にいる時やテレビ映像などで、対象となる状況・物が目の前になくても不安を感じたりやパニックになる事を指します。下に落ちてしまうのではないかという不安が常につきまとう病的な心理なのです。

もう一点のポイントは、ハタチを超えた頃からこの症状がひどくなっている点です。

学生の頃は観覧車なんて今では最強の絶叫空間も平気で乗れていたのです。昔は平気だったものが、大人になってダメになる事は大いにあります。子供の頃はカマキリやセミなど手づかみしていたものですが、今やゴキブリなど見ようものならカール君に勝てるほどの猛ダッシュで100メートル避難します。自宅に出ようものなら安全が確保されるまで漫喫生活となります。


一人暮らしなのに耳栓無しでは寝れなかったりと、年を重ねる事にゴルゴ13の言葉を借りるなら、ラビットのように臆病になっているのです。

性格は変わってないはずなにの、何故この臆病さばかりが日増しに増えるのか?

それを考察してみると、学生の頃は個が全てだと教えてこられ、その自分らしさを伸ばすことに重きをおかれていた。しかし、いざ社会にでて組織に属すると、出世や人間関係などで学生の頃に培った個はやすりの様に削られ埋没し、いつしか周囲を気にしながら空気をばかりを読んでしまう敏感力ばかりが身についてしまっているのです。



そんな状況の中、渡辺 淳一の鈍感力を読みました。

鈍感力
渡辺 淳一
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鈍感力という言葉は、小泉前首相が支持率低下に頭を悩ます安倍総理に対して、「鈍感力が大事だ」とアドバイスした事でも有名です。 この言葉事態は造語で「鈍感」というマイナスのイメージの言葉に、「力」を加えた著者がこれからの時代に必要だと警鐘する言葉なのです。

その具体的な例として本書では

雑菌などは“鈍感”な方が病気にかかりにくく、身体はすぐれているという例として、以前のO-157騒ぎや、バリ島のコレラ騒ぎで病気になったのは日本人ばかりで、現地の人は1人も発病しなかった事や、

渡辺氏が大学病院で当直の医師をしていた頃、急患が運び込まれた時に、ぐうぐう寝てる奴ほどぱっと起きられるが、神経が細かくていつもヒリヒリしているような医師は、ぱっと起きられないし起きてもてきぱきと処置できないという。医師に限らず寝つきがよさが明暗を分ける仕事はたくさんある。

また、著者が新人作家のある会に入っていた頃、1番鋭く才能のあった男が、批判やけなされることに“敏感”すぎて、深く傷つき立ち直れず消えていった話があげられています。精神的にも“鈍感”な方が才能を大きく伸ばしていけるというのです。


この例としてふさわしいかどうか疑問ですが、鈍感力の最もたる例として私は堀江貴文がうかんでしまう。彼が近鉄買収でマスコミに持ち上げられていた頃、私はかなりの嫌悪感を抱いていました。あの我が我がの姿勢と、自らを革命児と決め込んだ自由奔放な発言が、社会にあまりも揉まれずにトップになってしまったんだと勝手に思い込んでいました。

強制捜査が入ったあの一大事に、堀江は「オレが逮捕されたら、オレの彼女がかわいそうじゃん」と発言したとされる。この状況でこんな事を発言してしまう無神経さというか鈍感力に私は一周回って素直に感心してしまった。この発言が後に命取りとなり信頼していた部下の造反を招くこととなった訳ですが、堀江という人物が数々の事業を成功させていったバイタリティの源を見た気がしました。

その後も逮捕と3ヶ月にもわたる厳しい拘留生活を経て、常人ならここで自らの生き方を反省し、そうなった原因を猛省するだろう。しかし、保釈後サンプロに初めてTV出演した際も、「(宮内被告の事件当時の年収は)2千万何百万。彼は扶養家族も多いしね、愛人も居るし」と、この三ヶ月間、世間の堀江バッシングがエスカレートされている事を知らない訳はないだろうに、宮内氏のプライベートを暴露するという期待を裏切らないその発言に、言ってる事は当然嫌悪感を増幅させるわけだが、周りに何を批判されようがどれだけ世間に揉まれようが、一切動じる事のない堀江のその鈍感力は学ぶ部分も多いと感じてしまった。

堀江の何がそこまで鈍感力を増幅させたのかと考察すると、絶対的な自我への自信からきていると思う。そう考えると私がここまで敏感になってしまっているのは、自我への自信の無さなのかと考えてしまう。いろんな時代の偉人達の伝記を振り返ると、確かに小さなことにあくせくするような人よりかは、マイペースで生きている人が圧倒的に多い。


この鈍感力は仕事だけではなく、全てに通じるものだと実感させられた事がある。

同い年で最近知り合った仕事仲間と飲みに行こうと居酒屋までの道を歩いていると、同じビル内にある別会社のたまにフロアで見かける程度のある女性が帰っているのが目に入った。私は「あの人たまに見かけるけど、美人だよねー」とその仲間に深い意味もなく話かけると、「あ、ちょと待ってて」と言われ、その人のところに駆け寄り、後ろから肩を叩き何か話をしだした。私はその女性と知り合いだったのかと思い、軽はずみな発言を少し後悔しつつ気まずい空気で待っていた。しばらくして戻ってくると「ダメだった(笑顔)」と言うので、「知り合いだったんだー」と少しほっとしつつ聞くと、「いや、初対面だよ」との答えが返ってきた。私は足が崩れ落ちるかと思うほど驚愕した(笑)

断っておくが一切アルコールが入ってない状態である。例えアルコールが入っていたとしても、私の場合、頭の回線を10個ほど切断しないとその行動には移れない。しかも、その一個を切断するのに、爆弾処理班の赤線か青線の最終判断なみに数時間を要する。

私は思わず聞かずにはいられなかった・・
「な・・なんて話かけたの?」

「(自分を指差して)オレの事知ってます?って。 まぁ知らないって言われたけどね(笑)」

私 「!!!」

私 「ど・・どうしてそんな事が出来てしまうの・・・?(汗)」

その答えは
「男なんだから当然でしょう!(ニコリ)」

なんだか電流が走った。その行動に移るまでに私なら100の切羽詰った状況や理由が無いと出来ない事が、彼には恐ろしく単純明快な理由で行動に移せるのだ。そして、断られた事も一切めげてる様子もなく、次を物色している様子だった。同じオスに生まれてきて30年、彼は不要な心配など一切せず即行動に移しどれだけの獲物をしとめてきて、私があらゆる心配事を想定、検討しながら時間だけが過ぎるラビットだったかを確認する必要は無かった。


仕事でも,恋愛でも鈍感であるが故の強い生命力というのは存在する。うさぎがトラになる為には鈍感力は必要不可欠な能力です。

「鈍感」とは、極めて前向きな生き方なのです。







コメント

  1. とおりすがり | URL | -

    うへー 脱帽!

  2. fey | URL | -

    いつ読んでも

    面白い~。
    私は女ですが、その鈍感力、身につけたいと思いました。
    逆ナンしたいって意味ぢゃないよっ。
    「いらない事に気を取られて、無駄な時間や体力を消耗しがちな自分」から脱皮するのに必要な要素だにゃ、と思った次第であります。

    また来まーす☆
    これからも私を夜中に笑わせてねv-238

  3. kasupe | URL | -

    そのAmazonにおいて
    有用性の高い順のレビューの内容が
    .....な件について

  4. akira | URL | -

    こんにちは。
    年齢が近いのもあって(71年生まれ)感じている事がほぼ同じなので、いつもとても共感しながら楽しく拝見させていただいています。
    私は♀なのですが、文章だけ読んでいると、仕事仲間さんのような方はかなり苦手なタイプです。
    でも現実の世の中、思っているだけでは人には何も伝わらないので、行動力がある人(特にまめな人!)はやっぱりもてますよね。。

  5. 1977 | URL | -

    いつも楽しく拝見しています。
    その仕事仲間の彼の詳細など、続編希望します。

  6. かまいたち | URL | -

    頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けました!

    なるほど!周りにどう思われようが本能の
    赴くままにということですね。

    身も心も敏感で周りに気をつかいまくりの
    僕には無理だなぁ。

  7. 慓 | URL | -

    思わず読みいってしまいました。面白かったです。

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