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吉本天然素材にみる芸人のジレンマ

2007年05月01日 17:50

先日開催された吉本の芸人が勢揃いする「LIVE STAND 07」に行ってきました。開催前、チケットがあまりに売れてないと言うのでガラガラの会場を冷やかす目的でチケットを購入しました。

いやいや・・ウソつきました。

発売日初日に飛びつくように購入し、人気のチケットを取れたと興奮していたのですが、後に発売日初日にたった2枚しか売れなかったという衝撃的なニュースが全国に流れた時、もしかしてそれはオレの事では・・ と嫌な汗をかきました。


さてさて、私の行った2日目は出る芸人も一番人気があったのか、前評判とは別にとても混雑していました。3つの会場で同時に進行されるこのLIVEは、当然観客の動きで人気芸人の度合いがわかってしまうというある意味過酷なものであった。メイン会場ではトップバッターがタカトシで、キングコングへと変わり、3番目に私のお目当てでもあったケンドーコバヤシが出てきた。吉本のお偉いさんが大勢見つめる中、替え歌ネタで「おっぱいを触りたいー」を初っ端に連呼しだし、案の定、子供連れのお母さんを中心に、今まで動きのなかった観客達が一斉に別会場に移動しだすという事態が、このLIVEでの私の初笑いであった。やはり万人には評価されぬも、記憶に残る芸人であった。


それはさておき、普段彼ら芸人を見るときはテレビの前で一人で観る事がほとんどだが、その日来場者は2万人との事でその観客と一緒に芸人達の生LIVEを観ていて気になったことがあった。

それは次長課長、チュートリアルを観ていた時に観客から起きた笑いとは別のアイドル的な歓声である。テレビの前で観ていた芸人を生で観るわけだから、ある程度のこういった歓声は起きて当然なのだが、この2組はそういう類のものではなかった。どちらもジャニーズばりの男前がいるわけで、それはいたしかたないのだが、彼らがモニターでアップになると会場の到る所からネタが止まるほどの黄色い歓声があがっていた。特にチュートリアルへの歓声は異常で、下ネタを言うものなら悲鳴があがり、他の芸人達とのからみの最中でもお構い無しの歓声があがり徳井さんも他の芸人の手前、応対に困っているようにも見えた。(誤解があるといけないので、男女問わず大半の客は普通に観ていた事を付け加えておきます)

もちろん楽しみ方なんて人それぞれであるわけで、それに私が批判するつもりなど毛頭ない。実際私もチュートリアルが好きだが、彼らの単独LIVEには行くほど熱心でもないし、グッズなどを買ったりもしない彼らに利益をもたらさないただのお笑い好きである。その点彼らのスターダムに押し上げているのはいつの時代も彼女達なのである。

だが熱狂的なファンはアイドルやアーティストにはありがたい存在だが、これがお笑い芸人だと必ずしもそうとはいえない。


この状況をみてわたしは吉本印天然素材の悲劇を思い出してしまった。

吉本天然素材とは? 1991年9月、吉本興業所属の若手芸人で結成された、ダンスとお笑いをミックスしたユニットでメンバには、ナインティナイン、雨上がり決死隊、FUJIWARA、バッファロー吾郎、チュパチャップス、へびいちごがいた。

このユニットは決して数よせのユニットではなく、かなりの実力派であるメンバーによって構成されていたと思う。しかし、人気の爆発と共にいつからかアイドル化していき、ダンスや歌なども同時に行っていった経緯がある。何をやってもワーキャー起こる観客に乗じてアイドル芸人ユニットとして売り出したい会社側と、ひたすらおもしろい事だけを追求したいメンバーとの間に亀裂があり、この奇跡のユニットは次々と脱退していくこととなる。オチだろうが前フリの段階だろうが、彼らが動けば奇声があがる当時の状況に、芸人を目指す彼らには違和感を感じずにいられなかったようだ。どうも先日の徳井さんを見ていると、天素の絶頂期と同じような状況にいるようにしか思えない。

tensookamura1.jpg
91年 吉本天然素材より

ナイナイが抜け雨上がりも抜けてから一気に失速し、ナイナイ以外全員が長期間にわたってブラウン管から消えるという事態になった。このバブルのようなアイドル的人気沸騰が、ユニットの壊滅と共に彼らのお笑いの実力も評価されることなく埋もれてしまったのだ。彼らの今の活躍をみてわかる通り笑いに関しての実力者達が、この天素バブルのせいで空白の期間が生じたのがなんとも口惜しい。アイドル的熱狂はその歓声が自分達のネタで起きていると芸人達を錯覚させ、そのブームが去った後、そのファンは決して残ってくれないという事である。


芸人のアイドル化は一気にスターダムへと押し上げる反面、こういった悲劇を起こす側面がある。

1年ほど前、次長課長の河本がラジオでこんなジレンマを語っていた。
「お前に食わすタンメンはねぇ!」で人気が出てきましたけど、実際この元ネタとなっているのはジャッキーチェンの酔拳にでてくるオヤジなんですよ。酔拳といえばジャッキー映画でもかなり初期のコアな部類の作品で、これを観たことあるとなると年齢も絞られるし、ほぼ男に限られるはずなんですが、これをみて喜んでくれるのは若い女性のお客さんがほとんどなんですよね。元ネタなど関係なしでTVで何度も観ているうちに興味を持っているだけじゃないですかね。だからこのお笑いブームに甘んじていたら足元をすくわれるんですよ。」

徳井も同期であるブラックマヨネーズに「オレが男前であることが芸人としてどれだけハンデとなっているかわかるか?お前達の顔が本当にうらやましい」との言葉は彼にしかわからないジレンマであり本音だと思う。


よく「芸人は2度売れないとダメだ」というが、笑い以外でのブレイクは必然的に2度目の壁を高くする。熱狂的なファンは強烈に背中を押してあげる反面、時としてズボンのスソを踏んでいるような矛盾が起きてしまうのです。







コメント

  1. Blue Ribon S | URL | -

    いつも更新を楽しみにしてます。

    はじめまして、20年近く謎がとけない事があります、もしご存知なら教えてください。

    高校生の頃 Boowyのコピーバンドをしている友人からJUST A HEROの1994(lebel of complex)
    は氷室と吉川で唄っていると教わり
    確かに吉川晃司の声が聞こえる!?がアルバムのクレジットに名前は無く Special Thanksにも名前は無かっと思います、もし本当ならどうゆう経緯で唄う事になったのかいつの日か教えて下さい。
    長々とごめんなさい。

  2. ユズ | URL | -

    前に吉本のライブ行ったとき同じような感じでした。
    そんときはロンブーへの叫びが飛びぬけてました。
    ネタを楽しみに来てるのにそっちの声の方がうるさくて。
    もうテンション下がる下がる。

    徳井はピンでもおもしろいですね。
    生でみたら間違いなくあたしもキャーキャー言ってます。

    チュート、ブラマヨ大好きです。
    あとバッファロー吾郎も。

  3. きりこ | URL | -

    芸人が2度売れないとだめっていうのは大阪の芸人が大阪で売れたあとに東京に進出してまた東京で1からやって売れないといけないっていう意味なんじゃないですか?

  4. ツネ | URL | -

    好みも似ているのか、共感できるところが多いですね。
    天素の下地が僕の中にあったのか、とぶくすりはミーハーな人が見るもんだと偏見がありました。
    今思うと、ナイナイ達を変なフィルターに掛けて見てたんです。

    更新の話ですが、3大ネタは好物なので、キクリンさんが持てば毎日でも構いません。

    それではGWはゆっくりしてください。

  5. 流転 | URL | -

    ダウンタウンも一時期アイドル化した時期がありましたね。ネタの最中にも関わらずキャーキャー騒ぎ立てるファンの黄色い声援に対して「うるさい!死ね!」「じゃかーしーわ!ボケェ!」「おまえらせいで自分の時間が作れんのじゃ」などと言って逆にギャグにしていましたが、このころから彼らはこの状態をかなり危険視していました。結局、彼らはうまくこの状態から抜け出し、現在のカリスマ的な地位を築いたわけですが、二度売れるためには才能もさることながら相当苦労が必要みたいです。

  6. ユーキ | URL | -

    勉強になります

    私は招待で初日に行ったんですが、その時はチュートリアルのネタ中にキャーキャー言うような女子はいなかったですね。たまたまかな?

    しかし、河本さんにしろ徳井さんにしろ、きちんと冷静に芸に対してポリシー持ってるみたいで、読んでて尊敬しました。

    有名であることとブームに後押しされてしまってる方々の苦労ははかりしれないんだなあ~と。

  7. キクリン | URL | -

    ☆GW中は更新を休ませてもらいます。☆

    GW中は更新をお休みさせてもらいます。

    こんな事予告するようなことでも無いのですが、一週間ほど対応等出来ないのでコメント欄で恐縮ですが、お知らさせてもらいます。

    ついでにいい機会なんで更新の事についてちょと書くと、日曜、祝日に更新することはほとんどありません。仕事でもパソコンをメインにしている為、休日は極力PCに触れぬよう心がけているためです。なにかネタが思いついても下書き程度にして月曜にあげることが多いですね。BOOWY、吉川、TMネタが出た時はかなりネタに詰っているときだと思ってください(笑)。この3つならあと30個は書けそうですが、何度も書いているのでならべく他ジャンルを心がけています。

    でわ、GW中お休みの方もお仕事の方もよいGWを!

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