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おしぼり台のルール

2007年09月11日 23:58

先日、久々に都内の大型パチンコ店に立ち寄ってみた。入るや否や90度は曲がっているであろう仰々しいお辞儀と満面の笑みで店員さんに向かい入れられた。少し戸惑いながら店内を歩くと、すれ違う店員が次々とお辞儀の後に手を差し出して「本日のお勧め台は○○○となっております。どうぞご遊戯くださいませ」とお勧め台まで案内してくるのだ。ここはホストクラブかと思わせる徹底したサービスぶりである。店内を見渡すと若い女性も多くみられ、なんだかレジャー施設のようである。

店内をうろうろしていると、ジャッキーチェンのパチンコ台が目に入った。新台なのかその島は満席状態だったのだが、一台だけ空席があり急いで着席すると、その台にはおしぼりがぽつんと置いてあった。

そのおしぼりを見た私は一気に10年前のある忌わしい記憶とともにタイムスリップした。

・・・

199X年、ホールはアウトローの炎に包まれていた

年中置かれている新装開店の花と店内に鳴り響く軍艦マーチ。「お客様ウキウキ 店員ハラハラ営業でございます~」といったベタベタなマイクアナウンス。パチンコ屋ほどその地域色が色濃く出る場所はないと思っている。地方のパチンコ屋なんてその筋の人が営業していますと、実に堂々としたものだった。

ある日カウンターで並んでいると、よっぱらいが大声でなにか騒いでいた。するとその横にあった取っ手のない壁だと思っていた鉄の扉が突然開き、タバコの煙と共に刺青の腕が伸びて、そのよっぱらいがトムとジェリーのように、首根っこをつかまれ引き込まれて行くのを目撃した事がある。その惨事にあっけにとられる客をよそ眼に、店員が誰一人そちらを向かないのがとても印象的だった(笑)

各島の角には灰皿が設置されていたのだが、それは店員専用灰皿である。チンピラという言葉がこれほどしっくりくる風貌はないであろう店員が島の角でタバコを吸うかツバを吐くかを繰り返している。今と違ってアナログの時代。大当たりがくれば頭上にある大当たり札を手動でめくっていくのだ。連チャンも度が過ぎると、舌打ちされながらタバコを地面で消し、鬼の形相でこちらにやってくるのだ。次第にこちらが大当たりする度にお辞儀するようになるのだ。ウソのような本当の話である。

そんな時代の話であるが、朝一入店して台選びをしていると、一番のりのはずなのにおしぼりが置いてある台がある事に気づいた。不思議に思うも常連もその台は決して確保しないのだ。毎日置いているわけではなく、ごくまれに置かれているのだ。どんなに人気台で、開店後1時間経過していても誰もおしぼり台には座らないのだ。

ある日、ちょうどそのおしぼり台の横で打っていたところ友人がやって来た。
「この台空いてるの?」と問いに危険な匂いを察しながらも好奇心が勝り
「たぶん」
と応え友人をおしぼり台に座らせてみた。

その瞬間に周りいた常連たちがざわついたのがかすかにわかった。1PLAY目にリーチ目が入り即ボーナス。この当時もう禁止となっていたモーニングであった(大当たりを事前に仕込んでおくこと)。そこからノーマル機じゃない事が即座にわかる怒涛の1ケタ連チャンが続き、瞬く間にドル箱が積み上げられた。昼を過ぎ着実に積み上がっていくドル箱でおしぼりの事などお互いすっかり忘れ、談笑しながら打っていた。

すると、何者かが友人の背後に立ったのがわかった。

なぜわかったかというと、周りの客達の緊張感が一気に張り詰めたからだ。あきらかに何者かが背後に立っているのだが、決して振り向くことが許さぬ殺気を放っているのだ。そしてそれが常人ではない事は、周りの常連たちの硬直具合でわかった。

どれだけの間、無言で立っていたのだろうか・・。

店内に響くリール音と、心臓音だけが体中をこだまする。
友人も当然その空気を察し、横にいる私も席を立てなかった。
すると金の指輪をした太い指が友人の肩にかかった。

「にいちゃん・・その台・・
 オレのおしぼり置いてなかったか?

低い獣の声だった。友人は振り向くことも言葉も出せずに、ただただ首を横に振った。長い沈黙の後、その獣はそのまま立ち去っていった。我々は即座に換金その後その店には2度と行かなかった。


それが裏社会の接待パチンコだと知るのはだいぶ後で、おしぼり台には暗黙のルールがあったのだ。この時代にパチンコ屋は数多くの暗黙のルールというものが存在していた。

・・・・


ふと回顧から我に返り、おしぼり台から慌てて席を離れようとすると、店員さんが笑顔でおしぼりを新しいものに変え、「ごゆっくりご遊戯ください」と差し出してきた。今の時代おしぼりで台をキープする人はいないし、そんな暗黙のルールももちろん存在しない。だが、なんだかわからないがそのおしぼりだけ握りしめ店を飛び出した。

誰でも立ち寄れレジャー化していく都内のパチンコ屋をぼんやり眺めながら、あの緊張感の漂うあの時代のパチンコ屋も勝負をするという意味ではそんなに悪くないかなと、あの頃冷汗を拭くために主に使用していたおしぼりで陽ざしによる汗を拭いた。








コメント

  1. | URL | -

    ジャグラーが出る少し前まではモーニングはありましたよ。
    4号機初頭まではモーニングがあってよく千円札一枚握りしめて行ったものです。
    モーニングがあった頃、全盛期だった機種はニューパル、コンドル、エニィ7、(エニィ7は俺が大好きな台)

    ジャグラーが出る前にサーカスってのがあってサーカスの時はモーニングはもうなかったような??

  2. きj | URL | koQFHxY.

    小指・・・

  3. | URL | -

    おしぼり台はオレの地元@九州にもあったよ。
    ビガーチェリバーの角台によくおかれてた。こっちじゃモーニングもなしで、昼までには止めてことが多かったよ。今考えればすごい時代だよね。
    コイン三枚握りしめてモーニング狙いは古きよき時代なのかね。

    ビガーうちてぇーw

  4. やす | URL | -

    この話ってスロット漫画で同じ話があったよ。
    「スロットライターがあった旨い話」とかいう漫画。

  5. | URL | -

    一つ・・・・
    おしぼりを店外にもってっちゃマズいのでは・・・?

  6. ふじさき | URL | s.Y3apRk

    懐かしい

    楽しく拝見させて頂いております。
    昔は確かにそんな感じでしたよね。
    店員もさる事ながら、客層も(笑)。
    私もここ数年は、パチンコに行っていませんが、独身時代は暇つぶしに行ってました。
    コンチⅢやSバニーガール、良く打ってましたよ。

  7. | URL | -

    僕が若かりし頃にバイトしていた所もそこまではいかずとも似たような所でした。モチ喫煙はOKでしたし、店長は小指がなかったですから・・・
    その店長に怖いもの知らずのヤンキー丸出し女子バイト店員が「店長はピアノひきづらいもんな~」とからかって、当時班長であった僕がヒヤヒヤしたのを今でも鮮明に覚えています。また勤務中にその店長が行くために他店の新装に並ばされた事など沢山の良き?思い出が昨日のことのようです。

    それにしてもあれから10数年時代は変わって店内マイクをしている所も無くなり、あの時代を生きていた僕たちにとっては寂しい限りです。あれはあれで古き良き時代なんでしょうかね・・・

  8. elpicnirpciporhtna | URL | -

    常に拝見していますが、
    今回のネタだけはコメントせずにはおられませんでした。

    モーニングが入っていたとなると、3号機より前ですよね?
    私も、最も青春を謳歌していた時代であり、
    随分と、裏モノで儲けさせていただきました。

    ちなみに当時、私の近所では、
    パチスロ台に油性マジックで「俺、専用」と書かれている台が存在していました。

  9. | URL | -

    私の地元は今でもそんな感じですよ(笑)
    たばこはさすがに店内じゅ吸ってないですが、店前で威嚇しながらふかしています

  10. アレクセイ | URL | mQop/nM.

    僕がバイトしてたパチンコ屋も店員がタバコ吸ってOKでした。
    凄い時代ですよね。

  11. cascade | URL | -

    いやいやいやいや!

    そんなに悪くないことはないってw

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