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上杉昇 七変化

2010年06月16日 01:08

「世界中の誰よりきっと」(1992年)のWANDSが主線パートを歌うカップリングは、過去男性に最も歌われたB面ではないだろうか?バラード調にアレンジされたメロディと、なによりあのミポリンが自分の歌にハモってくれるのが、なんとも男心をくすぐって心地よいのだ。

だが気をつけろ!
カラオケなどに出回ってるあのハモリのほとんどが、ビーイング秘蔵っ子 宇徳敬子にすり替えられてるぞぉ!


そんな上杉昇氏といえばTシャツの上に黒ジャケットを羽織り、さわやかなイメージが印象的だった。
uesugishou_3.jpg

WANDS時代のヒット曲の多くがこのファッションだった為、少なくとも私の上杉氏に対するイメージはここで止まっていた。
だが後にこの頃を自ら「アイドル時代」と自虐的に振り返るように、自らのスタイルと異なる事を会社の意向でやらされていたのだ。

そう、彼の本来の求める姿とのギャップに怒りの鼓動は、ドコドコドコドコドコド・・・と、この時から静かに鳴り出していたのだ。


転機となるのは10枚目のシングルとなる「Same Side」でのファッションでうかがい知れる。
uesugishou_12.jpg

当時、上杉が夢中になっていたオルタナやグランジなどを反映したスタイルとなっている。
しかしこの曲で、ポップ路線を望む会社側と上杉の目指す音楽とで衝突が起きており、結局セールス的にも失敗に終わった。

翌年に彼はWANDSには何のカタルシスも得れないと感じ、脱退という形をとった。


この時WANDSはvoを含めた3人中2人が脱退した訳だが、上杉の声/歌い方そっくりな元ジャニーズJrをボーカルに迎え、
vo入れ替わりを気づかせる事なく「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」をヒットさせたその生き残り術は、
「いかすバンド天国(イカ天)」終了後に「えびぞり巨匠天国」をしれ~っとスタートさせたぐらいTBSぐらい抜け目ない。


この脱退に到るまでのうっぷんたるや相当のものだっただろう。
遂に自由な羽を得た時、彼の中で確実に何かが弾けたのだ。

uesugishou_7.jpg
うぉぉぉぉおおおおーー!!!









uesugishou_8.jpguesugishou_11.jpg
1997年~ al.ni.co~ソロ活動時代

スキンヘッドにタトゥー
柔道着を着込んでのバンダナの上にゴーグル

その変貌ぶりは多くのファンを驚かせた。
WANDS時代のそれを振り払うかの如く、その姿を加速度をつけて変形させていった。

そこに「愛を語るより口づけを交わそう」と語っていた上杉氏の面影を探すのは
TUTAYAでオーシャンズ1~10を見つけだす以上に困難な状況だ。

全ては反動なのだ。
ヴィジュアル系が活動期間に比例して、奇抜さを徐々に毒抜きしていくそれと同様に
当初押さえつけられていた反動で、このケースでは徐々に奇抜さを増していくのだ!







uesugishou_2.jpg
2007年~ 「猫騙」時代



この上杉氏の変化の過程は気のせいと思いたいが、どうしても閉鎖された暗闇の中で正気を失い徐々に気をおかしくしていった
ドラゴンヘッドのノブオに向かって七変化を繰り返している気がしてならないのだ(笑)




doragonnobuo.jpg
2011年~ 「錆び付いたマシンガンで今を撃ち抜こう」時代


私はかつて「ギャッツビーつけて カッコつけて」と整髪料のCMをやっていた森脇健児が、数年後に育毛剤のCMをやっているのを観たときに思わず目を背けてしまった過去がある。今思えばあれは彼の芸人としての生き残りをかけた蘇生術となる出発点であったと思う。
今度こそは上杉氏の脱皮していく姿を目をそらさず見守り続けたいと思う。







コメント

  1. うっこ | URL | -

    テツナイト行ってきました

    上杉昇???誰や、それ?と思っていたら「WANDS」のVo.だったとは!!
    まぁ~、よくもこれだけ変われたもんだ。
    面影の欠片もなかった。そして怖かった。チベットの山奥から300年に1回降りてくる神のように見えた。
    ボーカルとしてはかなり上手いと思ったけど、見た目も大事^^;
    怖すぎる。曲や歌い方は「LOUDNESS」を彷彿とさせる感じでした。

  2. やんぽこ | URL | 9iCdnaKE

    すごいな・・・。。

    久々に上杉昇は何してるか検索したら、こんなに変身しているとは(><)。。あのころは凄くWANDSが好きでよく聞いていました。本音を押し殺して活動していたのかと思うと、この変身振りは納得というか、反動にしても変わりすぎだろ!!と突っ込みたくもなりました(笑)。しかし七変化ウケたなぁ。。

  3. yuta | URL | -

    ほっほー。

    しっかし毎回おもろいなあ。

    振り返ってじっくり読んじゃった。

  4. P菜 | URL | zg6h9VA2

    初めてブログ拝見させていただきました。
    WANDSからソロへのヴィジュアル面の変貌もありますが、
    やっている音楽もどんどんロックに凄く格好良くなっているので、
    音楽面にも少し触れて欲しかったです…。
    ゴリゴリのオルタナティブロックで格好良いんだけどなぁ。

  5. 格闘エゴイスト | URL | -

    正直、知らなかったです。上杉さん、大変な変貌を遂げていたんですね。
    それにしてもドラゴンヘッドの彼の姿はインパクトがありました。

  6. あs | URL | -

    楽しい記事有難う御座います。
    >>TUTAYAでオーシャンズ1~10を見つけだす以上に困難な状況だ。
    思わず「そりゃ無いわ!」とツッコミ入れちゃいました。

  7. ヤッくん | URL | aeh.Xfw2

    いつも楽しく読ませていただいています。

    WANDSの作品の中には、上杉氏が作詞したものもありますが、そのクレジットが「Show Uesugi」となっていて、やはり「Show」=「見せもの」だったのだなと、あらためて思います。

    ちなみに、Field of viewの浅岡雄也氏のクレジットが、「U-ya Asaoka」なのも個人的にはツボです。

  8. | URL | -

    上杉さんと言えば、アクセル・ローズのファッションの印象が強いです。長髪、バンダナ、短パン、チェックのネルシャツ。
    B'zの稲葉さん、TOKIOの長瀬さんも同じくアクセルの格好をしていましたね。

  9. フリーユーザー | URL | -

    歳月が人を変えるのか人は歳月により変わるのか

    いつも楽しく見させてもらっております。
    ビーイング全盛期の当時、ご多聞にもれずビーイングミュージックにはまっていた
    私は、WANDSもそれはそれは好きでありました。
    「シークレットナイト」以降あからさまに変質した(この曲自体は栗林誠一郎さんの
    カバーでしたが)WANDSにとまどい、最後のオリジナルアルバムで「この人たちは
    違う方向に行きたいのだな」と確信した頃のことを思い出すと、何だか切ないです(意味
    深な歌詞の「ミリオンマイルズアウェイ」と言う曲も含め)。

    脱退後はアルニコで自由な活動を開始する上杉さんを応援しつつも、和久二郎さん加入
    後の新しいWANDSも結構好きでしたw(今日ナニカノハズミデイキテイル、という
    曲が好きなのですが誰も思い出してくれない・・・)。
    WANDSも遠き過去となった今ですが、上杉さんにはマイペースながらも頑張って
    ほしいところです。 

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